会えない人

会えない人 羅針盤
作詞&作曲: 山本精一

くらい細い道を見つけ 歩き出してみる
かわきくずれ落ちた 街が今も燃えてる
ここなら とてもく見える

手には何も持たず きざしだけを感じて
穴の空いた帽子へ 吹き抜ける風には
光と闇の こげる匂い

ところかまわず 突き上げる気持ちは
何かを遠く かすんで見せた
思えはすでに 渇きはじめていた
明日も同じ 道の上 歩いている
影と どこかへ

雨がみぞれにかわり 雪になって溶けても
うちとけた気配けはいは こぼれてしまう
とまどいながら 踏みしめて

駐車場の壁の 落書が笑う
読み取れぬ文字は 何も教えないけれど
街が消えたことを 告げる

ところかまわず こみ上げる気持ちは
何かを遠く 運んで消えた
水たまりから 立ちのぼる煙は
明日も同じ 道の上 歩いている
影と どこかへ

求めるすべに 疲れはじめていた
コトバのための コトバを
思えはすでに 渇きはじめていた
明日も そして いつまでも 歩いていく
影と どこかを

会ったこともない人へ
見たこともない人へ
会えたこともない人へ

羅針盤のミニアルバム「会えない人」(2003年)に「会えない人(太陽)」が、フルアルバム「福音」(2003年)に「会えない人(月)」が収録されている。「会えない人(太陽)」と「会えない人(月)」は微妙なアレンジ違いとなっている。
作詞の山本精一氏は尼崎市出身で、この曲は1995年の阪神淡路大震災のことを描いているものと思っています。
といっても、地震の直後のことだけでなく、その後も心にくすぶり続けている晴れない気持ちのほうがメインで語られている。「求める術に 疲れはじめていた」の部分からは、救いや癒やしを求めてもそんなものはなかったということが感じ取れる。

これでよかったって 言えないよね 泣き言をだき 生きてく

私が学部4回生の時の1月に阪神淡路大震災が起こった。
その時配属されていた研究室の修士課程の先輩(私とは他学科)が、彼が学部時代に好きだった女性の同級生が神戸で一人暮らしをしているので心配だと話していた。
後日、彼から、彼の心配していた女性はマンションのドアが地震により歪んで開かなくなって自室に閉じ込められていて、彼以外の学生時代の友人らが駆けつけて彼女を救出したという話を聞いた。
彼はヒーローになれなかったのだ。

運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う

1994年の夏頃に松本サリン事件があって、私が配属されていた研究室の助手(当時)の先生が「こっちのほうがもっとすごいぞ」とニヤニヤしながら実験室から彼が合成した化合物の封管(多分、タブン)を会議室へ持って来たので「そんなもの持って歩いて、落として割れたらどうするんですか!」と叱りつけたところ、助手の先生はシュンとして実験室に帰っていった。
1995年1月17日早朝に地震があって、私は研究室の人に、電車が止まっているので休むと連絡を入れた。
研究室は色んなものが棚から落ちて大変だったらしい。
なかでも助手の先生が作ったものはヤバいということで、修士課程の男の先輩が研究室に1つだけあったガスマスクを着けて実験室の中の様子を見に行ったのだが、あのヤバい封管(多分、タブン)が割れていたという。
もしも、阪神淡路大震災が昼間に起こっていたなら、少なくとも助手の先生と修士課程の女性の先輩は死んでいただろう。
私が普段使っている実験室から階段に向かうにはその実験室の前を通ることになるので、私も命の保証はなかったかもしれない。

あなたのいない世界で 私は週末の午後 薬をんで眠った (2019/12/04 追記)

数日前の記事の「アポトーシス」を投稿した後、かなりのアクセスがあって。私が自殺するとでも勘違いしたのだろうか?
まだ遊んでないゲームが山積みなのに、そんなわけが無いだろ。

私が自殺するならどんな方法を取るだろうか。
やっぱ餓死だろうな。目指せ!即身成仏! ゲームに夢中で食事取るの忘れてました、って、そりゃ自殺というよりか事故死だわ。

STAP細胞はあります!」 ってなって、共同研究者が首吊り自殺された際に、何かの記事で「生医学の分野では服毒自殺が一般的」「これで死にたいっていう毒薬があるハズ」だから「他殺じゃないか」という無茶苦茶な論法を見かけた。
でも、今思えば、自分が合成を出来ないから「これで死にたいっていう毒薬があるハズ」って言われても「んなアホな」と思っただけかもしれない。
例えば、先述の助手の先生はどうしてあのヤバい封管(多分、タブン)なんか持っていたんだっていう話で、どう考えても興味本位で作ったんだろうと思う。案外、いざという時のお薬を隠し持っている人はいるのかも。

どこかのベッドで ショック!仏植物小僧が 世界のベッドで 夢の中エブリデイ (2019/12/04 追記)

学部4回生の時に配属された研究室に修士課程の女性の先輩(私とは別の学科)がいて、そのビッチが「たぬき(仮名)ちゃんってエッチしたこと無いんでしょ? 付き合ってくれたらエッチさせてあげる」て言ってきて。エッチはしたいけどこのビッチと付き合うのはゴメンだと思っていた。
いつものY君が「無茶苦茶もったいないことしてると思う。あの人かなり美人やと思う」と言う。
アホかと思った。相手は大抵たいてい有機リン系の毒物を作れる女だぞ。別れるってなった時に一服盛られて殺される、ならまだしも、神経毒で半身不随にされて「ずっと私が面倒見てあげる」とか言われたら生き地獄じゃないか。

たまに、人生に2周目があったら…と考えるも、2周目があるのはエロゲだけだと自分で否定してしまう。上記のエピソードが私の人生にとって一番エロゲ的展開ではあるが、どうみても死亡エンドである。どう考えても自分の人生はエロゲじゃないよなぁ。2周目は無いよなぁ…。