Street To Go

Street To Go ya-to-i
作詞: MOA(岡田紫苑) 作曲: 山本精一, 岡田徹

ある朝 目が覚めたら
心の中 たずねた
君を想うキモチ たしかな事を

部屋の中 飛び出して
外の空気 吸ってね
心の中を からっぽにしたくて

吸い込まれる光と
麻痺してしまう体

先が見えない道も
冒険気分で歩く
ツライ事はきっと わすれてしまう

君の足跡たどって
二つのリズム合わせて
一つになれたなら 不思議な気分

でもとどかない距離が
わたしを不安にさせる

誰でもたどる道で
みつける小さな宝物

I wish I could walk down the street
I wish you could walk down the street with me

I wish I could walk down my way
I wish you could walk down your way with me

前の記事の「Cycle」と同じくya-to-iのファーストアルバム「The Essence Of Pop-self 1996-2001」に収録されている。作詞及びヴォーカルのMOA(岡田紫苑)さんは岡田徹氏の娘で、これがデビュー曲となる。

「Street To Go」は3分37秒とシンプルな曲となっており、そのシンプルさゆえに逆に打ち出される力強さが魅力なのだろう。久しぶりに聴いたら、ここ数日、この曲が頭から離れなくなって、頭の中をグルグル回っている。
私が「Street To Go」を初めて聴いたのは30歳の時だったのだが、その時でも既にこの曲は私にはポジティブ過ぎてまぶしすぎ、持て余し気味だった。

君の足跡たどって 二つのリズム合わせて 一つになれたなら 不思議な気分 (2019/12/06 追記)

私が30過ぎの頃の話。
私は、意外にも毎朝同じ時刻の電車に同じドアから乗り込んで通勤していた。
すると、制服の女子高生がチラチラと視線を送ってくるようになった。いやいや、ちゃんと毎日スーツ着て、同じ電車に乗って通勤しているような30過ぎのサラリーマンが女子高生と関わったらあかんやん、と思って無視していた。
ところが、女子高生って夏休みがあるんですよね。
ある夏の日、いつものように電車に乗ろうとすると、いつもなら途中の駅から乗り込んでくるその女子高生が既に電車に乗っていた。朝早く起きて、始発駅から乗り込んで、私がどの駅から乗って来るのか調べる魂胆こんたんだったのだろう。とんだ夏休みの自由研究である。半分目的を達成した彼女はニヤニヤ笑っていた。
彼女がいつも降りる駅で彼女は電車を降りなかった。どこまでもついて来る気か。
私が電車を降りると、やはり彼女も電車を降りたが、Pasmoの無い時代なので、彼女が精算機に並んでいる間にまくことが出来た。
さすがに次の日以降は彼女はいなかった。

ところが、女子高生っていつまでも女子高生じゃないんですよね。
次の4月に女子大生になったらしい彼女が私服のワンピースでいつもの電車に乗り込んできた。一瞬、「女子高生はダメだけど、女子大生なら…」と心が動いたが、そもそも好みのタイプではなかったのでいつもどおり無視した。
彼女は二度と同じ電車に乗ってくることはなかった。