たからもの

たからもの 羅針盤
作詞&作曲: 山本精一

大切なことから はずれてゆく

願いが かなえられた 日が薄れてゆく
ほんの かたちだけを 残して
でも今 かなうものは きっと今の気分
ほんの 少しのことだけれど

あたりまえに 生きているものには
あざやかな 意味がある
長いあいだ 問いかけたことには
あやしげな 意味もない

ほかには 何もかもわすれても ただひとつだけの
たからものがあれば

願いが かなうまでの 火を絶やさないで
じっと ひとつところを 照らす
ひとりが かなえるには きっと大きすぎて
みんな 言葉をくしてゆく

大切なことから はじめたのに
互いの眼の前の 窓を閉め
鏡にむかい合っている

願いが かなえられた 日が忘れられる
ほんの かたちだけを 残して
でも今 かなうものは きっと今の気分
ほんの 少しのことだけれど

思いを かなえるなら きっと かなうならば
こんな 素直な気持ちの中

願いが かなえられた 日が薄れてゆく
ほんの かたちだけを 残して

「たからもの」羅針盤のアルバム「福音」(2003年)に収録されている。
変わった構成の曲で、サビ頭という構成の曲はそれなりにあるけれども、この曲はサビを引き出すBメロ(?)から始まっている。
歌詞については、「ジョセフ・マーフィーの法則」みたいだなと思う。