僕はスーパーフライ

僕はスーパーフライ by Moonriders 作詞&作曲: 鈴木慶一

素敵な人の家のまわり
ウロウロするリアリティ
それが 恋 恋 でも心は
とてもロンリー

僕は蝿になって君の
家のまわりグルグルまわる
僕は蝿になって君の
まわりグルグルグルまわる

その人の名前さえ知らない
というこのリアリティ
それが 愛 愛 だから心は
いつもロンリー

僕は蝿になって君の
家のまわりグルグルまわる
僕は蝿になって君の
まわりグルグルグルまわる

Super fly, super fly, super fly
大きな部屋に (君は夢の中)
そっと忍び込んで (僕は部屋の中)
白い壁にはりついて

君に伝えたい 僕がここに居るって事を
君に伝えたい 僕がここに居るって事を

僕は蝿になって君の
家のまわりグルグルまわる
僕は蝿になって君の
まわりグルグルグルまわる

僕は君のまわりグルグル
まわりグルグルグルまわる
僕は君のまわりグルグル
まわりグルグルグルまわる
まわる まわる

「僕はスーパーフライ」はムーンライダーズのアルバム『青空百景』に収録されている。そのアルバム『青空百景』はちょっといわくつきのアルバムなのだが、その話は一旦後回しで。

実は私は高橋幸宏氏のソロアルバムだけでミニアルバムを含めて12枚所有している。坂本龍一氏のソロアルバムは3枚だけなので、私が高橋幸宏ファンであったというのは間違いないと思う。
が、正直、高橋幸宏氏が書く歌詞は、なんか気持ち悪いと思っていた。だから私は高橋幸宏氏の曲が好きだとは言い切れない部分があった。
ちなみにムーンライダーズのアルバムはミニアルバム、ベスト盤含めて13枚所有している。
で、私が行っていないムーンライダーズのライブにて、この「僕はスーパーフライ」が演奏された後のM.C.鈴木慶一氏が「この曲はボクの友達の高橋幸宏君の曲です」と言ったそうなのである。といっても、作詞作曲が高橋幸宏氏なのではない。歌詞の題材が、普段の高橋幸宏氏の行動から着想したという意味だったそうな。その話を伝え聞いて、高橋幸宏さんって、書く歌詞がキモいと思ってはいたが、普段からそういう人なのだ、と妙に腑に落ちたのだった。

話を元に戻して、ムーンライダーズの『青空百景』なのであるが、元々は『マニア・マニエラ』というアルバムを制作していて、マスターアップまでこぎつけたのだが所属するジャパンレコードの上層部から「先進的すぎて売れないんじゃないか」と苦言を呈され、メンバー自身もそれは認めざるを得ない内容であったため、メンバーらが発売中止を決断。その後にいちから制作したアルバムがこの『青空百景』なのであるが、それでも万人受けは難しそうな内容であった。この『青空百景』が既に個性的なのに、そもそも発売中止に至った『マニア・マニエラ』とはどんなアルバムだったのか?、という興味が沸き起こったため、結局『マニア・マニエラ』も翌年に発売に至って、日の目を見ることになったのだった。
本楽曲内では、ハエの羽音をエレキギターで表現している。
「グルグル」の回数が、実際の楽曲内のほうが歌詞カードの内容よりも多かったので、楽曲の方に合わせました。