Blue 外は正月みたいな空

Blue 月曜の空はいやだ

昨日、実家でおせちを作る手伝いをさせられた。
数年前に、家のおせちの海老がいつも真っ直ぐなので「海老は長寿を願うために曲げねばならない」と言ったところ、母から「ほな、あんたが作り」と逆ギレされたのがそもそもの発端なのだが、何故か今年は海老を含む3品を作らされた。私の割当が、確実に年々増えてきている気がする。
なお、年越し蕎麦も茹でさせられた。

Blue 気持ちは 晴れてく空

ご注意
このエントリーは「綺麗なあの人は わたしの知らない恋をする」というエントリーの続編みたいなものなので、このエントリーを読まれる前に「綺麗なあの人は わたしの知らない恋をする」をお読みください。
すいません「綺麗なあの人は わたしの知らない恋をする」は下書きに作成済みですが、基本非公開となりました。

職場の隣の席だった人妻Mさんの話の続き。Mさんは1人目のお子さんを出産されたのち、産休明けに職場に復帰されたが、体型は元に戻っていなかったため、私は「お二人目ですか?」と尋ねた。すると、Mさんに「ふざけてんの!? お腹が大きくなるまで何ヶ月かかると思ってんの!?」と言われた。
私が「ということは?」と尋ねると、Mさんは「言わせないでよ!! 太ったのよ!」と答え、そこからせきを切ったように話しだした。
M「旦那から契約違反って言われているのよ。これ以上太ったら離婚だって。旦那は出産してから結婚指輪を付けてないし…」
残念ながら私が彼女と出会った時に既に妊娠五ヶ月目だったため、痩せていたMさんを見たことがないので、旦那さんに同情するという気持ちは湧かなかった。
翌月、Mさんは順調に丸くなっていた。
M「もう離婚だわ…。出産以来セックスレスだし…。旦那は赤ちゃんのミルク代も出してくれない。私が全部負担している…」
翌月、Mさんの肉体増殖は続く。ていうか、離婚間近のセックスレスの人妻が太っていくのは、この件を含めて3件ぐらい見た記憶がある。
Mさんは「旦那の銀行口座から無断でお金を引き出して、「子供の養育費としてお金を引き落とさせていただきました」とメールした」と言っていた。メールって、って思った。

Blue 外は青空だよ

正直見てられなかったので、「旦那さんと別れても良いんじゃないですか? 私で良ければ、お子さん共々面倒見ますし」と言ったところ、Mさんは「バカね、あんた初婚じゃない」と言った。
どうも、そこに拘る人らしい。のちに、私より1年先輩の職場の女性がバツイチの男性と職場結婚した時も、「彼女は初婚だからもったいない。あたしに相談してくれてたら絶対反対したのに」と嘆いていた。

Mさんは「もうxxxx(名字)って呼ばないで」と言い出した。「だって、xxxxは旦那の名前であって、私の名前じゃないから。だから、昔みたいにoooって呼んで」と言う。私が「oooって何ですか?」と問うと、Mさんは少し冷静な表情になって「oooは私の旧姓」と言った。私が「いや、出会ったときはもう既にxxxxさんだったから、それはちょっと…」としぶると、「じゃあ、下の名前でいわよ」という事になった。
が、その代り私もたまに下の名前で呼ばれることになった。

Mさんは、私と同期入社の女性とエレベーターと乗り合わせたという。すると、私と同期入社の女性は「うちのダーリン元気ですか?」と言ってきたという。
Mさんは「ダーリンって誰?」と一瞬思ったが、すぐに私のことだと気がついた。しかし、今度は「元気ですか?」という問いに違和感を覚えた。私と、私と同期入社の女性が私と付き合っているのであれば、会うなり、連絡取ったりしているんじゃないのかと。しかし、彼女は「元気ですか?」と尋ねている。
Mさんは、私と同期入社の女性が私と付き合っているフリをしているだけだと気がついた。
しかし、Mさんは私と同期入社の女性に「元気よ」と答えたという。
そして、私と同期入社の女性が私と付き合っているというデマを流してる事を、私に知らせなかった。
同期入社の女性が私と付き合っているというデマを流してる事を私が知ってから、Mさんに「Mさんはそんな噂が流れているって知ってましたか?」と聞いたところ、Mさんはこの話をニヤニヤしながら話した。
私はMさんに、その時なぜ私に教えてくれなかったのか理由を問うたが、彼女はニヤニヤしているだけだった。

Blue どこへ行くのだよ*1

数年後、Mさんの娘さんが成長し、旦那さんは手のひらを返したように娘さんを可愛がるようになったそうな。子はかすがいとはこの事かと実感した。しかし相変わらずセックスレスであった。
Mさんは「旦那に黙って通販で下着買った」と私に打ち明けた。夫婦仲が回復しつつあるこのタイミングでセックスレスを打開しようということか。

そんなある休日、旦那さんが娘さんの子守をしながら留守番をして、Mさんが買い物に行くことになったという。
Mさんが「雨降り出したら洗濯物を取り入れといて」と旦那さんにお願いして出かけたところ、雨が降り出して旦那さんが洗濯物を取り入れることとなった。そこで旦那さんは、ほぼセクシーランジェリーな下着を発見することとなった。
ここからは憶測ですが、間違いなく浮気を疑った旦那さんは、浮気調査をしたのだと思う。しかし、そのような事実はないため、何も証拠を押さえられなかったのだろう。
となると、旦那さんは、逆に離婚を切り出される可能性に気がついた。セックスレスは十分、離婚の要件たりうる。離婚を切り出されて、娘さんの親権がMさんのものとなり、離婚後にMさんが他の男と再婚したら、旦那さんは娘に会えなくなるかもしれない。
こうして、Mさん夫婦の力関係は逆転したのだった。
めでたしめでたし。

Blue 何を見てるんだよ (2019/09/1 追記)

ここから先はオカルトな話。
Mさんはどうやらパラレルワールドの影響を受けやすい体質らしく、おかしな言動が多かった。
産休が明けて出勤されてきた日に娘さんお名前を教えてもらった際に「個性的なお名前ですね」と言ったところ「あんたが付けたんじゃない」という、思ってもみない返しをされた。
どうやら、どこかのパラレルワールドでは出産前に既にMさんは離婚していて、出産時には既に私がMさんのサポートをしているらしい。

前述の通り、私はMさんを旧姓で呼んだことはないのに「昔みたいに」旧姓で呼んでと言っているのもおかしい。
私とMさんがもう1年早く出会う可能性は無いわけではないが、Mさんが「どうして結婚を1年待てなかったのだろう」と言っていたので、結婚前に出会ったとしてもMさんが当時付き合っていた人と結婚するのはどうやらどのパラレルワールドでも確定らしかった。
なお、私とMさんが出会わない確率のほうが高いらしく、その場合はMさんは職場の独身貴族な男性に頼ろうとするもその独身貴族は独身貴族なままで、平行線のまま何も進展しないけれども、たまに気遣いを見せてもらえるとそれだけでも嬉しい、みたいな感じであるらしかった。

*1:オリジナルのみにある歌詞。発表されているバージョンはオリジナルがあまりにも切なすぎるということで改変された後のもの。
オリジナルと発表されたものの中で唯一、どちらにもある歌詞は「Blue 外は青空だよ」の部分のみである。
その部分すら「青空」の意味合いが異なり、改変後は物理的な青空を指している。

青すぎる青空
泣き出してしまうような 今日が見える
涙の底で いとしく目眩めまい
街が揺れてる ビルが揺れてる
Blue やるせない二人
Blue やるせない二人

何ひとつ変えたくないなんて 臆病すぎる君が 崩れない
思い出のない ろ過したはずの 街並からは 水も引かない
Blue 何を見てるんだよ
Blue ぼくはここだよ
Blue どこへ行くのだよ
Blue 外は青空だよ