帰還 〜ただいま〜

帰還 〜ただいま〜 ムーンライダーズ
作詞: 鈴木慶一 作曲: 岡田徹

こんなに長い 夜の中
閉じ込められ思うのは 無力だって事
目は閉ざされ 口までふさがれて
生きてる ひどい夜
誰もが闇に 悪い夢を
見ようとしては やめるのは 無力でいるから
年老いたハイジャッカー
今日こそ 輝いていたいんだろう

何見ても 色んな事 思い出す こんな夜
何しても 出られない 眠るのが こわい夜

(ただいま)

そんな夜を 抜け出して
自由になって 思うのは 無力の力
何も変わらぬ 家路を くつ音ひびかせて
誰見ても えがおから かがやき もれる夜
何見ても 今ここで ふれる事 できる夜
窓からは 少しずつ かがやきが もどる家

「帰還 〜ただいま〜」はムーンライダーズのアルバム「ムーンライダーズの夜」(1995年)の2トラック目に収録されている。1トラック目は「PRELUDE TO HIJACKER」となっている。
1995年6月21日にいわゆる「函館ハイジャック事件」が発生。コンサートツアー中だった加藤登紀子さんとコンサートのサポートメンバー御一行がその全日空857便に乗り合わせていた。そのサポートメンバーには、ムーンライダース武川雅寛氏も含まれていた。この曲のボーカルは、その武川雅寛氏となっている。
ハイジャッカーは当時50代の銀行員だった。特に考えもなく、衝動的に行った犯行らしい。