Romeo, Juliet And Frankenstein THE SUZUKI
作詞&作曲: 鈴木慶一
セガのビルの裏に住んでいた ロメオ
今頃どこにいるんだろう
アカイで働くはずのジュリエット
14になる前に消えたろう
この町は 夜の床につくたび死んで
朝になれば 息ふきかえしてきたんだ
変わらないのは空の広さで
地図はまるでフランケンシュタイン
盗んできたドラム缶にドクロ
知らずに遊んでたろう
運河に魚が浮かんでたろう
知らずに釣りしてたろう
この町は 夜に誰かが必ず血を流して
朝起きると 頬を縫われていたんだ
世界中 町中 ビキニにされそうな時
フロリダも 羽田も ミサイルに震えてた
この町は 夜に速く走りすぎていって
朝になると 人は外へ出ていったんだ
バスにも汽車にも乗り遅れた人たちが
フロリダと 羽田で ミサイルに震えてた
世界中 町中 乗り遅れた人たちが
フロリダと 羽田で 乗り遅れた人たちが
「Romeo, Juliet And Frankenstein」は THE SUZUKIのファーストアルバム「meets Great Skiffle Autrey」(1994年)に収録されている。 THE SUZUKIは鈴木慶一と鈴木博文の兄弟によるユニット。
先に歌詞を解説すると、二人が生まれ育った羽田が舞台となっている。
アカイは赤井電機のことで、カセットデッキの製造販売で名が知れたメーカーだった。私も学生時代にAKAIの、磁気ヘッドがガラス製のカセットデッキを使っていた。赤井電機の本社ビルは後にセガに買収され、セガ本社3号館となったが、2013年に解体されたという。
後半はキューバ危機の頃の話。「ビキニにされそうな」は水着にされるのではなく、水爆実験のあったビキニ環礁のこと。ていうか、そもそもビキニ水着っていうのは水爆のような破壊力のある水着っていう事。
アルバム「meets Great Skiffle Autrey」については分からないことだらけである。
Skiffleはジャズ歌謡みたいな感じで良いのだろうか? 問題はAutreyで、フランスの地名または西洋の人名らしいのだが、ここでは何を指しているのかが不明である。
この「meets Great Skiffle Autrey」というミニアルバムにはThe SUZUKIの楽曲は4曲収録されている。収録曲の「Lorena」は"John and Lorena Bobbitt" のLorenaに宛てた頭の痛い楽曲である。
で、このミニアルバムには「INCLUDES 10 BONUS TRACKS OR MORE」とクレジットされている。実際には12曲ものボーナストラックがある。
- 「水に浮かぶダンス」by 青山陽一
- 「地底へGO」by 青山陽一
- 「長い塀」by CORNETS
- 「寂しさのリアル」by MOSQUIT
- 「ドライブ」by 青木孝明
- 「WILD FRIENDS」by GRAND FATHERS
- 「JACKIE」by WEBB
- 「ヤング・ワイズ・メン」by カーネーション
- 「NORTH COUNTRY BOY」by 鈴木博文
- インストゥルメンタルである。
- 「どん底天使」by 鈴木博文
Romeo, Juliet And Frankenstein Ⅱ THE SUZUKI
作詞&作曲: 鈴木慶一
ロミオと会った 四半世紀ぶりに
杉の木のように 座ってた
ジュリエット探した 入学25周年記念パーティーで
彼女は言った 完全な形で出土したミイラみたいねって
みんな煙の街の 煤けた子供でなくなっていた
みんな今のしわと 昔の声で話し続けた夜
ロミオは酔った 初恋を目の前にして
ジュリエット言った 今も昔も酔っても屋久杉のようね
ぼくは初めて 好きだったと言ってしまった
ジュリエット帰った 彼女の長い年月の中へ
みんな煙の過去の 煤けた恋思い出していた
みんな今の幸せ 月明かりに照らし合わせた夜
みんな家に帰って 煤けた大人に戻ってしまった
みんな今の声で 昔話にしてしまった夜
彼女にすぐ 手紙を書いた
彼女から 手紙が届いた
その日にちょっと 涙が出た
その日から フランケンシュタインじゃない
「Romeo, Juliet And Frankenstein Ⅱ」はTHE SUZUKIのライブアルバム「meets KURICORDER QUARTET」に収録されている。
まさかの続編で、3人は中学の入学25周年の同窓会で再会した。ていうか、フランケンシュタインってこの曲の主人公(鈴木慶一?)のことだったんだ。で、原曲ではロメオなのに、続編ではロミオになっている(「meets KURICORDER QUARTET」の歌詞カードでも、原曲は"ロメオ"表記)。本当に同一人物なのか?
ジュリエットは物の例え方が知的な感じがある。惚れてしまうのも仕方ないのかも。
お前のかけ声と裏腹に想いはむなしく飛んでゆく
母に同窓会のはがきが届いて、母が「また選挙か」と言っていた事があった。
その同窓会の幹事が、選挙が近くなると同窓会を企画して、同窓会で「次の選挙、お願いします」とやるらしい。
母はその選挙区内に住んでいないので、受け答えが面倒だからと、その同窓会に行かなくなった。
2020/05/27 追記
京都新聞の夕刊に偶に同窓会の集合写真が載っているらしいと聞いた。
母に「そんなん知ってた?」と尋ねると、母が以前同窓会に行った時に同窓会の幹事が「京都新聞に送ったけど、載せてもらえなかった」と言っていたとのこと。母はその話を聞いて「新聞に載るのは勘弁してほしい」と思って、同窓会に行かなくなったと言った。前に聞いた、同窓会に行かなくなった理由と変わっているんですけど?。
ぬいた指輪の 罪のあと
大学の学科の同窓会の年会の参加希望者が少ないので奮ってご参加下さい、というメールが届いてた。
幹事は男性教員で、事務担当は女性の名前が書かれていて、その名前を見て吹き出してしまった。
私が学部4回生の時に配属となった研究室におられた助手の人(現在は他大学の教授)から、彼の同級生(先述の同窓会の幹事)が、前年、とんでもないことをしてたと聞いた。
学科の全ての研究室の教員および学部生を含む学生が一同に集まるパーティーが年1回開かれていたのだが、当時独身だった先述の同窓会の幹事が、あろうことか他の研究室の人妻の技官(今回の同窓会の事務担当)を熱心に口説いていたという。
私の研究室の女性の技官(今回の同窓会の幹事とも学部時代から同級生)は「あの人(今回の同窓会の事務担当の人)は普段、結婚指輪をしていないから独身だと思っていたんじゃないの?」とフォローしていた。実際、化学の分析機器には強力な磁気を使うものがあるので、普段は金属類を身に着けない人は多いけど。